シリコン塗料のメリット
デメリットとは?
耐用年数や外壁塗装での効果を
徹底解説
外壁塗装を検討していると、「シリコン塗料」という言葉をよく耳にする方も多いのではないでしょうか。業者からおすすめされることも多く、「シリコン塗料ってよく聞くけど、実際どうなの?」と疑問に感じている方も少なくありません。
この記事では、シリコン塗料の特徴をはじめ、メリット・デメリット、そして他の塗料との違いまで徹底的に解説します。外壁塗装における耐用年数や費用の目安、どんな方に向いているかなども詳しく紹介していきますので、塗料選びで失敗したくない方にとって必見の内容です。これから外壁塗装を行う予定の方はもちろん、数年以内の塗り替えを考えている方もぜひ参考にしてください。
- シリコン塗料とは?外壁塗装で最も人気の理由
- シリコン塗料の7つのメリット
- シリコン塗料の3つのデメリットと注意点
- シリコン塗料とラジカル塗料・フッ素塗料の違いを比較
- 主要メーカーの外壁塗装におすすめシリコン塗料3選
- 建物別おすすめシリコン塗料の選び方
- シリコン塗料による外壁塗装の事例
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
1. シリコン塗料とは?外壁塗装で最も人気の理由
シリコン塗料に使用されるシリコン樹脂(ポリシロキサン)は、ケイ素(Si)と酸素(O)の結合を基本骨格とする高分子化合物です。この化学構造により、優れた特性を持ちます。外壁塗装で使われる塗料の中でも、シリコン塗料は「価格と耐久性のバランス」が良いことから多くの住宅で選ばれています。ここでは、なぜシリコン塗料が人気なのか、その特徴をわかりやすく解説します。
シリコン塗料の種類ごとの耐用年数
シリコン塗料を選ぶ際に多くの人が気にするのが「どのくらい長持ちするのか」という点です。耐用年数を知ることで、他の塗料と比較したときのコストパフォーマンスや塗り替えのタイミングをイメージしやすくなります。
| 塗料の種類 | 耐用年数 |
|---|---|
| アクリル塗料 | 約5~7年 |
| ウレタン塗料 | 約7~10年 |
| シリコン塗料 | 約10~15年 |
| フッ素塗料 | 約15~20年 |
シリコン塗料の一般的な耐用年数は10〜15年程度とされており、他の塗料と比較しても優れた耐久性を誇ります。
アクリル塗料は5〜7年
ウレタン塗料は7〜10年
フッ素塗料は15〜20年
とされており、シリコン塗料は中間的な位置にあります。ただし、耐用年数は施工品質や建物が置かれた環境条件(海沿い・高湿度地域など)、定期的なメンテナンスの有無などによって大きく左右されます。信頼できる業者による適切な施工と定期的な点検を行えば、15年以上持つ場合も珍しくありません。
シリコン塗料の費用相場
外壁塗装を検討する際に最も気になるポイントのひとつが「費用相場」です。シリコン塗料はアクリルやウレタンよりも高めの価格帯ですが、その分長持ちするため、トータルで考えるとコストパフォーマンスの良さが際立ちます。
| 塗料の種類 | 平米単価 |
|---|---|
| アクリル塗料 | 1,000〜1,800円 |
| ウレタン塗料 | 1,700〜2,500円 |
| シリコン塗料 | 2,500〜3,500円 |
シリコン塗料の平米単価は 2,500〜3,500 円が相場です(材料費・工事費込み)。30 坪(約100㎡)の住宅で外壁全体を塗装する場合、総額で80〜120万円程度が目安となります。アクリル塗料(1,000〜1,800円)やウレタン塗料(1,700〜2,500円)と比較すると初期費用は高めですが、耐用年数が長く、塗り替え回数が減るため、長期的にはコストパフォーマンスに優れていると言えます。
2. シリコン塗料の7つのメリット
外壁塗装の中でも特に人気の高いシリコン塗料は、耐久性・防汚性・コストパフォーマンスのバランスに優れているのが特徴です。ここでは、数ある塗料の中から多くの家庭で選ばれる理由を、7つのメリットに分けて詳しく解説します。
01優れた耐久性で長期間の保護効果を実現
シリコン塗料に含まれるシリコン樹脂は、化学的に非常に安定しており、紫外線や酸性雨といった自然環境に強い耐性を持ちます。そのため、塗膜の劣化が遅く、外壁を長期間にわたって保護する効果があります。シリコン樹脂は従来のアクリル樹脂と比較して約28%高い結合エネルギーを持つため、シリコン塗料の劣化症状であるチョーキングや色褪せの発生を大幅に遅らせることができます。
02高い防汚性で美観を長く維持
シリコン塗料が汚れにくい理由はシリコン塗料が親水性に優れ、雨が降ることで表面に付着した汚れが自然に洗い流される「自浄効果」があるためです。また、カビや藻の発生を防ぐ効果もあり、外壁の美観を長期間にわたり維持することができます。この効果により汚れ付着率を30~50%削減でき、美観保持期間を従来塗料の1.5~2倍まで延長できます。
03コストパフォーマンスが良い
アクリル塗料やウレタン塗料と比べると、シリコン塗料は費用相場が高いものの、耐久性と防汚性の高さにより、塗り替えの頻度が少なく済むため、長期的には約40%のメンテナンスコストの削減につながります。実際、戸建て住宅の外壁塗装において、約70%の家庭でシリコン塗料が選ばれていると言われています。
04他の塗料より高い光沢保持率
シリコン塗料はJISK5658に基づく促進耐候性試験において1,000時間後でも85%以上を維持します。そのため光沢の保持率が高く、塗装後の美しい外観を長く保つことができます。色あせもしにくいため、新築時のような見た目を長く維持したい方におすすめです。
05600度まで耐える優れた耐熱性と耐候性
シリコン塗料は600度の高温にも耐えることができ、厳しい日本の四季にも対応可能です。シリコン塗料が600度まで耐える理由は、シロキサン結合の熱分解温度が約400~450度と高く、さらに耐熱添加剤により分解温度を600度まで向上させているためです。気温の急激な変化や紫外線・雨風などにも強く、温度変化による塗膜の劣化も抑えられます。
06豊富な商品ラインナップから選択可能
シリコン塗料は建物の立地条件や下地材に応じた適切なシリコン塗料の選択が重要になってきますが、シリコン塗料は各メーカーが力を入れているため、カラーバリエーションも豊富に選ぶことができます。また、遮熱性や防カビ性など、機能性を高めた製品も多く、自宅の状況や希望に合わせた最適な塗料を選ぶことが可能です。
07透湿性による結露防止とカビ対策効果
シリコン塗料は透湿性能(透湿抵抗値:0.4~0.8(m²・s・Pa)/g)を備えています。透湿性とは内部の湿気を外へ逃がすことで、結露の発生を抑えます。これにより、カビや腐食を防ぐことができ、建物の寿命を延ばす効果も期待できます。
3. シリコン塗料の3つのデメリットと注意点
シリコン塗料は耐久性やコストパフォーマンスに優れ、多くの住宅で採用されている人気の塗料ですが、メリットばかりではありません。実際には価格の高さや柔軟性の低さなど、注意すべき点も存在します。ここでは、シリコン塗料を選ぶ前に知っておきたい3つのデメリットと施工上の注意点を解説します。
01アクリル・ウレタン塗料と比べて価格が高い
シリコン塗料は、アクリル塗料(1,000〜1,800円)やウレタン塗料(1,700〜2,500円)と比べて初期費用が高めです。予算に限りがある場合は、計画的な資金準備が必要になります。ただし、耐用年数の長さを考慮すると、結果的には費用対効果の高い選択となる場合が多いです。
02弾性が低くひび割れが発生しやすい
シリコン塗料は硬い塗膜を形成するため、柔軟性がやや劣ります。建物の揺れや気温の変化によって外壁が動いた場合、塗膜が追従しきれず、ひび割れが発生することがあります。最近では、弾性タイプのシリコン塗料も登場しており、状況に応じた製品選びが重要です。
03商品による性能差が大きく選定が重要
「シリコン塗料」と一括りにしても、メーカーや製品によって性能に差があります。特に、シリコン含有量の違いによって耐久性や防汚性が大きく変わることもあります。安価な製品には注意が必要で、大手メーカーの信頼できる商品を選ぶことが重要です。
施工には専門的な技術と経験が必要
シリコン塗料の性能を最大限に発揮させるには、適切な下地処理や塗装方法が欠かせません。経験の浅い業者による施工では、早期の劣化や不具合の原因になる可能性といったリスクがあります。必ず施工実績が豊富な信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
4. シリコン塗料とラジカル塗料・フッ素塗料の違いを比較
外壁塗装を検討する際に多くの方が迷うのが、「シリコン塗料」「ラジカル塗料」「フッ素塗料」の選択です。どれも高性能な塗料ですが、それぞれ耐久性や価格に違いがあり、住宅の状況や予算に応じた選び方が重要になります。ここではシリコン塗料を中心に、ラジカル塗料・フッ素塗料との違いをわかりやすく比較します。
性能面での耐用年数や価格比較
塗料の違いを理解するためには、「耐用年数」「平米単価」「特徴」を整理するのがポイントです。それぞれの塗料の性能を比較することで、自宅に最適な塗料を選ぶための判断材料になります。以下に主要な塗料の特徴を一覧表でまとめました。
| 塗料の種類 | 耐用年数 | 平米単価 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アクリル塗料 | 約5〜7年 | 1,000〜1,800円 | 価格が安いが耐久性は低い |
| ウレタン塗料 | 約7〜10年 | 1,700〜2,500円 | 柔軟性がありコスパ良好 |
| シリコン塗料 | 約10〜15年 | 2,500〜3,500円 | バランスが良く人気No.1 |
| ラジカル塗料 | 約12〜16年 | 3,000〜4,000円 | 劣化因子を抑制し耐久性が高い |
| フッ素塗料 | 約15〜20年 | 3,500〜5,000円 | 最高の耐久性と価格 |
シリコン塗料がおすすめな人
- 耐久性と価格のバランスを重視する方
- 長期的なメンテナンスコストを抑えたい方
- 標準的な戸建て住宅にお住まいの方
シリコン塗料をおすすめしない人
- 初期費用をとにかく抑えたい方
- ひび割れリスクを極力避けたい方(弾性塗料を検討)
- 特殊な外壁材に対応した塗料が必要な方
5. 主要メーカーの外壁塗装におすすめシリコン塗料3選
外壁塗装に人気のシリコン塗料をメーカー別に徹底比較!耐久性や防汚性、コスパに優れたおすすめ3選をまとめて紹介します。初めての塗り替えでも失敗しない塗料選びの参考にしてください。
| シリコン塗料 | エスケー化研「プレミアムシリコン」 |
|---|---|
| 平米単価 | 約2,800円〜 |
| 耐用年数 | 12〜15年 |
| 特徴 | 高い防汚性と耐候性、幅広い下地に対応 |
| シリコン塗料 | 日本ペイント「ファイン si」 |
|---|---|
| 平米単価 | 約3,000円〜 |
| 耐用年数 | 13〜15年 |
| 特徴 | ラジカル制御型シリコン塗料、色あせしにくい |
| シリコン塗料 | 関西ペイント「セラMシリコンⅢ」 |
|---|---|
| 平米単価 | 約2,700円〜 |
| 耐用年数 | 10〜13年 |
| 特徴 | コスパ良好、バランスの取れた性能 |
6. 建物別おすすめシリコン塗料の選び方
建物の状況や立地条件によって、最適なシリコン塗料の選び方は変わります。ここでは建物の状態や築年数ごとにおすすめの塗料タイプをご紹介します。
建物の年数や状態の比較
| 築年数 | 建物状態 | おすすめの塗料タイプ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 築10年未満 | 良好 | 標準シリコン塗料 | 高圧洗浄で十分 |
| 築10〜15年 | 軽微な劣化 | 高耐久シリコン塗料 | 部分補修が必要 |
| 築15〜20年 | 中程度劣化 | 弾性シリコン塗料 | 下地処理が重要 |
| 築20年以上 | 重度劣化 | 浸透性シーラー+弾性シリコン | 大規模補修が必要 |
7. シリコン塗料による外壁塗装の事例
シリコン塗料を使った外壁塗装の実際の施工事例をご紹介します。築年数や建物の種類に合わせた塗料選びの参考として、施工前の劣化状況や施工後の効果、費用や期間、お客様の声まで詳しくまとめています。
事例01
築15年戸建て住宅(熊本市)
使用塗料:エスケー化研「プレミアムシリコン」
施工前の劣化状況:色あせ、コケの発生
施工後の効果:光沢が復活し防汚性が向上
施工費用:約130万円
施工期間:約14日
お客様の声:「仕上がりにとても満足」
事例02
築20年アパート(八代市)
使用塗料:日本ペイント「ファイン si」
施工前の劣化状況:チョーキング現象、クラックあり
施工後の効果:塗膜がしっかりと密着し安心感
施工費用:約190万円
施工期間:約21日
お客様の声:「入居者からの評判も良い」
事例03
築10年店舗兼住宅(宇城市)
使用塗料:関西ペイント「セラMシリコンⅢ」
施工前の劣化状況:色褪せ、カビ発生
施工後の効果:カビ防止効果を実感、美観がアップ
施工費用:約135万円
施工期間:約15日
お客様の声:「リピーターとして次回もお願いしたい」
8.よくある質問(FAQ)
01シリコン塗料の実際の寿命は?
一般的に10〜15年の耐用年数がありますが、施工品質や環境条件により8〜13年程度が実際の寿命です。定期的なメンテナンスを行えば15年以上持つ場合もあります。
02シリコン塗料とウレタン塗料、どちらが良いですか?
15年以上お住まいの予定があればシリコン塗料がおすすめです。初期費用は高めですが、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
03シリコン塗料が汚れにくいのはなぜですか?
シリコン樹脂の親水性により、雨水が汚れの下に入り込んで浮き上がらせ、流水と共に汚れを除去する自浄効果があるためです。
04シリコン塗料の最適な施工時期はいつですか?
気温5℃以上35℃以下、湿度85%以下の条件が必要で、4-6月と9-11月が最適です。梅雨時期や真夏は避けることをおすすめします。
05ひび割れがある外壁にシリコン塗料は使えますか?
弾性シリコン塗料を使用すれば対応可能です。ただし、構造クラック(0.3mm以上)がある場合は事前の補修が必要です。
06シリコン塗料のメンテナンス方法は?
年2回の水洗い清掃と年1回の目視点検、5年毎の専門点検を行うことで寿命を延ばせます。高圧洗浄機での清掃も効果的です。
07海沿いでもシリコン塗料は使えますか?
耐塩害性シリコン塗料を選択すれば使用可能です。ただし、防錆効果の高い下塗り材の使用と定期的な水洗いが必要です。
08シリコン塗料の色選びのポイントは?
汚れが目立ちにくい中間色(グレー・ベージュ系)がおすすめです。濃色は色褪せが目立ちやすく、白色は汚れが目立ちやすい傾向があります。
09シリコン塗料の施工方法は?
シリコン塗料の施工は基本的に4つのステップで構成されており、①準備②下塗り③仕上げ塗装④最終確認の流れになります。
9. まとめ
シリコン塗料は、バランスの取れた優秀な塗料です。
- 優れた耐久性や防汚性
- 高いコストパフォーマンス
を兼ね備えており、多くの住宅で選ばれています。初期費用はやや高めですが、長期間にわたって性能を維持できるため、結果的に経済的です。
ただし、シリコン塗料には
- 製品ごとの性能差
- 施工技術による仕上がりの違い
があるため、塗装業者の選定も重要です。また、弾性が低くひび割れに弱いという特性もあるため、建物の状態によっては他の塗料を検討する必要があるかもしれません。外壁塗装は、住宅の見た目だけでなく耐久性や資産価値にも関わる大切なメンテナンスです。塗料選びに迷った際は、信頼できる専門業者に相談し、自分の家に合った最適な塗料を選びましょう。
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